ドラえもんの年末スペシャルで「結婚前夜」というのがあった。
当時入社3年目の私、のびた君の勇気、優しさについてメル友と語ったことがあったので、その内容を載せてみようと思います。

勉強も運動も何をやっても人並みに出来ないっていう駄目な男の子=のびたくん、でも彼は「優しさ」と「勇気」と「仲間を思いやる気持ち」はあの漫画の中に出てくるキャラクターの誰にも負けないくらい強い。っていうか、彼に勝てる人はあの漫画の中にはいないと思う。

のびたくんは「僕は人に対して優しくしよう」って心がけて人に親切にしてるんだけど、他人からは意地悪しか返って来ない。彼の優しい性格につけ込んで人は意地悪してくる。彼はすごく落ち込んでしまう。

「僕は人に親切にしてるだけなのに、どうして人からは意地悪しか返ってこないんだろ??」
「どうして正しい人が馬鹿を見るんだろう??」と。

で、のびたくん、
「そうか。悪人が得をする世の中なのなら、僕も悪人になってやる!」って誓う。

でも根が真面目なせいか、悪い事をしようと思っても出来くて、うまくいかない。
そこで彼はまた落ち込むのね。

「僕は正しい人にもなれないし、悪人にもなれない。結局僕はどちらにもなれない駄目な人間なんだ」
って泣いてしまう。
そこにドラえもんが来て、

「君はそれで良いんだよ。人間は自分に無理をして何かをやろうとしたって絶対うまくいくわけがないんだから。自分の出来る範囲で一生懸命やっていればそれで良いじゃない」
って言うの。

彼は何年か後の将来、幼馴染だった女の子と結婚するんだけど、その女の子が結婚前夜に「私はこのまま彼と結婚して良いのかしら」
って悩んで自分の父親に相談するとね、相談された父親は、

「彼を選んだ君の選択は正しかったと思うよ。
彼は人の幸せを願い、人の悲しみを一緒に悲しんであげる事の出来る青年だ。それが人間にとって一番大切な事なんだよ。彼ならきっと、君を幸せにしてくれる」


って言うの。その言葉で、彼女は迷わず彼と結婚するの。きっと彼は少年時代にひどい事されても、それからもずっと人に優しくし続けたんだろうね。

メル友は「ドラえもんのおかげで、すごく勇気が出ました。」
と書いていました。

私はこの映画を見たわけではないんだけど、メル友の書いてくれたお話だけで泣けてしまいました。20代超えた私なんだけど、今年30を迎える知り合いも「のびたの結婚前夜は泣けたよ」と言っていました。

この場面もやっぱり忘れたくないな、と思い、ここに書いておくことにしました。