ひなたぼっこ

一日、一日の中で 幸せだと思えることを一つづつ増やせますように。。。

東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン

リリーフランキー 著 「東京タワー~オカンとボクと、時々オトン」

先日、本屋さんが一番売りたい本「本屋大賞2006」で大賞を受賞されていました。

私、この本を買って読み始めたのが2月中旬頃。なんと1ヶ月半もかけて読みました。というか読む時間がなかなかなくて、ゆっくりした時に読まなきゃ大切な文章を読み飛ばしてしまいそうだったんで(いや、単に読むのが遅いだけっすね)かなり吟味しながら読みました。

一言で感想書くと、後半部分は一度読んで再び読むには少し時間置いて読みたい、と思った。前半のリリーさんの子供時代の話は何度も読んでも教訓ある感じだし、ちょっと笑いありで面白かったんだけどね。親子っていうものを改めて考え直せるお話だと思いました。子供にとっての原点って誰にとっても親であり家族なんだ、と現在子供としての立場でしかない私は思いました。そしてママンキーさんにとって子供はいつも子供。静かに感じる親子愛のようなものがあって素敵なお話でした。
心に残った一文があったので引用させていただきます。7cb246bb.jpg



大人の想う夢。叶っていいはずの、日常の中にある慎ましい夢。
子供の時は平凡を毛嫌いしたが、平凡になりうるための大人の夢。
かつて当たり前だったことが、当たり前ではなくなった時。平凡につまずいた時。

人は手を合わせて、祈るのだろう


まだまだ若輩者の私が何を言うんだ、と叱られそうですが、ふと、残った一文でした。


リリーさんがオカンとオトンと一緒に見たであろう、東京タワーからの眺めを載せてみます。11月に横浜に出張した時、東京に観光旅行して登ったんです。私は大展望から見たんだけどね。携帯から撮りました。下が夕焼け、上が日没後です。

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前から東京タワーからの景色を載せたかったんです。結構この眺めはよかったな…と。(あ、東京タワーの外観は意外に普通だった、と私は思った…)

東京タワーから見た景色は六本木ヒルズ、主要テレビ局、レインボーブリッジ、国会議事堂…東京タワーに登った時の自分の気持ちは
「日本の中心にやってきた」
でした。田舎者が都会の東京に憧れて上京し、やっと東京タワーに登ったぜ!みたいな感じです。2994a620.jpg


でね。恥ずかしい話、親を連れて来たくなる場所だった。東京タワー、いい眺めでした。
右、一応メインである「東京タワー」の外観、載せてみました。

1人暮らし生活、最後の日に東京タワーに行きました。横浜まで来て東京タワーに登らず地元に戻るのは後悔モノだ、とか思って。今、行った日のことを思うとジンとくるものを感じてしまいます。

ちっちゃい自分

チューリップ相田みつを「にんげんだもの」より

宇宙ロケットの中から地球を見ると
人間なんかひとりも見えやしませんよ

ガガーリンは言いました

空は暗く地球は青い
とコセコセスルコトハアリマセンヨ

まあゆっくり飲んでください
 


ため息が出るほどうんざりして、気が沈んでしまった時、この文を読むと力が抜けました。自分ってちっちぇ~とか思って。

前からこのことは「書こう」と思っていたのだけど、ついこないだまで本がどっかにいっちゃってて書けなかったんです。
今、気持ちすっきりいちご

まあ、ゆっくり飲みましょうか乾杯

ピアノを弾きました♪

今、ピアノ教室譜面に通おうと思っていて体験入学に申し込んでいます。実は、ジャズピアノを習いたいんです(恥)去年も申し込んだことがあるのですが、横浜出張があったりで断念していました。今年に入って2教室申しこんで実際に体験してきました。感想は「楽しかった」です。ピアノを弾かせてもらって、先生という人でもいいから他人に聞いてもらうことがとても嬉しかったです。緊張するし、実際弾いてみて自信喪失する部分もあるけれど、やっぱピアノ弾くことは楽しい電球

私はジャズピアノをやりたい、と4,5年前くらいから思っているくらい、片思い歴?が長いです。で、綾戸智恵、羽田健太郎とかテレビでメジャーな人のCDを買って聞いてはそれを真似してピアノで弾く、というのをよくします。楽譜を買ってきて弾くこともするけれど、どちらかというとCDとか耳で聞いた曲をピアノで弾くことのほうが好きです。というか、ピアノでアレンジするのが好きなんです。

昨日、実は体験入学してきたのです。それで先生に
具体的にどんなことがしたいですか?
と聞かれて
ピアノでアレンジするのが好きです
と言ってしまいました。
ジャズピアノがやりたい、と思って申しこんだのに、ジャズの曲なんて実はよく知らない私。先生がジャズ初心者向けの楽譜を持ってきてくれて、少し弾かせてもらいました。「枯葉」の曲を弾かせてもらったのですが、ちょっとジャズをかじった人なら誰でも知ってるような有名な曲で私も馴染みだったので初見でも弾けました。
あと、ポピュラー曲もどうですか?と言われたので一青窈の「ハナミズキ」、松田聖子「sweet memory」をCDに録音した伴奏と一緒に弾きました。どちらも私が「これ知ってます」と言った曲ですウインク

1人で弾いていたら自己満足に浸るだけなんだけど、今回伴奏と一緒に弾いて楽しかったです。CDの伴奏だったんだけど、これが生の演奏でできたら楽しいだろうなぁ…なんて思ったり足跡うん、夢です。1人で弾いてももちろん楽しいから、ジャズの理論を教わるためにピアノ教室に通うのもいいかなぁ、と今思っています。

ジャズ曲がたくさん載ってる楽譜が楽器店に並んでいたので、とても興味そそられてしまいました。というか、ピアノを習いに行こうかとかなり前向きに検討中ですチューリップついでに?というかクラシックの曲も一緒に練習できたらいいなぁなんて思ってて。欲張りになっている私です。

もうすぐ4月、新年度も始まるので、何か新しいことにチャレンジするきっかけになればいいな、と思っています。

少女の器

灰谷健次郎さんの作品ですリボン

小学校5,6年の担任が「太陽の子」を読んでいて児童の私達によく灰谷さんの作品を紹介していました。灰谷さんは元小学校教師だから教育に関する作品が多い。この「少女の器」は教育の側面は少ないけれど、その部分に触れる時はかなりするどい視点でかかれています。

主人公、絣(かすり)のBF、上野君の友達「なっちゃん」の話があるのだけど、なかなかいいです。

なっちゃんは人の前に出ると発作が出たり、疎外感が強くて、実際に疎外されたことも多かったという経験を持つ高校生。絣や上野くんと同い年。優しくしてくれる人にもたれかかってしまうので上野くんはそこに対して厳しくなっちゃんと接する。彼女の自立を促すために絣の父が保育園での保母の仕事を与え、彼女自身は気付くのです。子供達が自分を仲間に加えてくれる、何の先入観も持たずに。それが彼女にとって大きなことでした。

人間はこまやかで、だから人間同士はていねいに付き合わなくてはいけない…(一部略)

ていねいにつきあうことは、いいことばっかりじゃなくて、嫌なこともつらいこともあるのに、わたしはそれを抜けることばかりを考えていました。それが恥ずかしい。

少女の器は高校2年生の夏休みに買った本でおそらく主人公絣と同い年だったはず(今や10年ほど前になっちゃったけど)。過去何度も(多分最低でも5回は読んでます…)読んでいてラブ、読むたびに新しい発見がある本なんです。自分が高校生のときに感じなかったことを社会人の今になって感じる、とかそういう本。きっと自分が40、50になったらもっと違う発見が出来そうな本だと思います。まだまだたくさん紹介したい内容があるのだけど、今回読んで一番心に残ったところのみ書いてみました。

人と付き合うって本当に難しい…いろんな価値観があって合う人、合わない人もいます。でも最初っから人を拒否していたら何も始まらないんですよね。
初めは受け入れてみて、一度付き合ってみる(恋愛に限らず対人関係でね)って大切な気がする。

それって私自身に足りない部分なんですが…落ち込み

人と人が付き合うって難しい。なっちゃんはいろんな要因で病気になってしまったのだけど、彼女がそれに気付いたところで物語は終わっています。

何か、大切なことに気付かされる部分のように思い、いつも私はここの部分を繰り返し読み返してしまいますキラキラ

みんな被害者

8年ほど前になりますが、「みんな被害者」という題名で地元新聞に記事が載っていました(中国新聞に女性の作家「見延典子さん」のコラムが掲載されていました)。

当時、和歌山県で毒物混入事件(夏祭りのカレーにヒ素を入れて自分の旦那にまで飲ませていた事件)、地下鉄サリン事件で教祖逮捕、などがありました。加害者達が「孤立させられていた」「過去いじめられていた」などとまるで自分の重大犯罪を周りが悪いかのように、取調べ室で話していたんですね。

「彼ら(犯罪者)に共通するのは、自分が加害者として自覚するわけではなく、人格形成にまで影響を及ぼしてる根深い被害者意識」

とその記事で書かれていました。そういえば先日、自分の子供が保育園で馴染めていない、と2人の同級生幼児を殺害、という事件がありました。これも被害者意識が生み出した事件のように思います。

被害者意識って責任逃れをしているためにあるんじゃないかって思ってしまいます。世間からの同情を買おうとでも思ってか、自分がどれだけの被害を受けているかを人に話す人の多いこと。事件を犯す人に限らず、こんな話し方をする人って身近にもたくさんいるように思います。自分の権利ばかり主張して、自分がどれだけ苦労しているかを伝えてばかりの人もいます。ちょっと毒舌でした落ち込み(謝)

本当につらい経験している人は人の気持ちが分かるようになるから犯罪なんて起こさないと思う。というか、一歩踏みとどまる人がほとんどです。そりゃ苦しいことだってたくさんあります。でも、自分のしようとすることに責任が取れるんですか?

「これだけ自分がひどい経験をしているのだから、相手に害を及ぶのは当然。私は悪くない」と開き直れる、同情でその罪は幾分軽くなる、くらいにしか思えないことが許せません。

この記事で最後にこう書かれていました。

「結果、責任というものが宙に浮く。日本が壊れつつある、ここがまさに元凶だ」

先日、2幼児殺害事件があって、ふとこの記事のことを思い出して書いてみました。
人間って変わらないんだな、事件を起こす人の裏側は「自分は被害者だから」と主張するんだ、と思うとそれもつらいです。(幼稚園側では彼女の子供は友達に馴染んでいたといいます。彼女の勝手な思い込み、妄想による犯行だったのではないか、と言われているのです!!)

誰しも「被害者意識」はあると思います。被害者意識って私も結構強いです。相談できる相手がいない、とか孤立すると気持ちがパンパンに膨れ上がってしまっていつの間にか自分以外のものを憎むようなるのかなぁ。生身の人間の心って強くないんですよね。

でも。相手が悪い、と決め付ける前に冷静になってみて欲しい。
明らかに不合理なことって自分が思う以上に周りが理解しているはずです。

「被害を受けた」と一人で抱え込んでしまうと「妄想」になってしまいありもしない被害を勝手に想像してますます強くていつの間にか自分が害を与える存在になってしまっているなんて皮肉です。

せめて自分で自分のことを肯定することから始めたら事件や被害意識は減っていくんじゃないかな、と思いました。自分を好きになって身近な人を信じ好きになることだけで十分だと思います。これは自分自身にも言い聞かせていることです。

悩みを抱え込んだり、被害妄想が出た時、私はよくこの新聞記事を読み返しています月
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